住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「極楽のはなし」 その6(最終回)

 突然、二人の目の前に来られた〔アミダ如来〕様は、こうおっしゃられた。
「おかん、宗兵衛、お前達の今言った通り、人間界にも『地獄』はある!
 お前たちは、すでに『極楽』の住人であるゆえ、《仏(ホトケ)》である。
 今から、〔シャバ〕という人間界に戻り、地獄の苦しみを味わっている者たちに、『極楽』の存在を伝えよ。
 正しく人生を生き抜き、極楽に来い!と伝えよ。
 又、仏の慈悲を・・、アミダ仏の慈悲を伝えよ。
 《仏》となっているお前たちには、それができる!
 人間界に戻り、風になっても良い、小鳥の声になっても良い、星になっても良い、冬はダイヤのように~きらめく雪になれ~。・・いかんいかん、声が段々AKIKAWA調になってきたわい。・・まぁ、どのような物に変身しても良いので、苦しむ人々、悲しむ人々に『極楽』世界の存在を伝えるのじゃ!・・さぁ、往って来い!〔おかん〕、〔宗兵衛〕!シャバへ向かって!・・シャバ・ダバダ、・・むかし、お前が人だった頃、俺は仏だった。・・そして、俺が光だった頃、お前は風になった。・・わかるかな?こんな古いギャグわかんねぇだろうな~?イェ~い。」と、アミダ仏は最後にボケをかました。
 そのお言葉を聞いて、二人はようやく顔を見合わせて、微笑んだという。最後にボケてしもた。 めでたし、めでたし。 おしまい
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