住職のつぼやき[管理用]

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「騒がしいお葬式」と「寂しいお葬式」

 昨日のこと。
 「〔家族葬〕で『お葬式』を出したい」と、ご希望のお家が一件あり、(その『一見さん』を)葬祭屋さんから頼まれ、『読経』に行って来た。
 おとといの『お通夜』、そして昨日の『葬儀告別式』と、ご家族三人だけで執り行い、一般の参列者もゼロだったので、誠に寂しかった。
 ・・だから『読経』を早めに終らせ、後は、〔長い法話〕をさせてもらった。(94才のお婆ちゃんのお葬式で、お孫さんが随分と落ち込んでおられたからである。)
 僕はこの『お葬式』を終えて、この前行った、同じく92才のお婆ちゃんの『お葬式』を思い出した。
 この方は、〔社葬〕のような規模でされたので、大変賑やかなお葬式になった。(〔お焼香所〕が大混雑して、いつまでも経っても終らない。皆、時間を持て余し、べちゃべちゃと雑談がひどかったのである。・・「死・夜・楽・婦!(シャーラップ)」という訳にもいかず、ただもくもくと僕は『読経』した。)
 賑やかで騒がしい『お葬式』の方が、故人は喜ぶのだろうか?
 はたまた、寂しく静かな『お葬式』の方が良いのか?・・僕にはわからない。
 ただ、騒がしくて同窓会のような感じの『お葬式』では、悲しんでおられる御家族には気の毒だと思う。
 それでは、最後に僕から、『お葬式のマナー』を《トーホー・シネマ》映画館の上映前の注意をパクる形で、皆さんにお伝えしたいと思う。(映画館好きな方にはわかってもらえると思う・・〔笑い〕)
「携帯の電源はオフに・・。 
 館内禁煙ー!(お焼香は良い)
 撮影禁止!
 読経中はお静かに。
 どんなに足がながくても~、前の席は蹴らなーい!」

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