住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:『ダンテの「神曲」(地獄界)』 その9

ウェルギリウス「ダンテよ、このブログの作者が『忙しいお盆を挟んで、このHPに〔紙芝居〕を発表してしまったがゆえに、遅々として、この〔地獄界〕を脱出することができない!』と、ブツブツ言っておるぞ。しょうがない奴じゃ・・。そのせいで、我等二人はいつの間にか《お笑いコンビ》になってしまっている!」
ダンテ「まぁ、良いではありませんか。私も『ボケと突っ込み』の間が、だんだん掴めるようになってきました。ここを出る頃には、私も一人前の『元祖・ルネッサンス漫才師』!コンビ名は『ダンテ&ウェルギリ』でいきましょうか? まぁ、この先、ゆっくりと〔地獄界〕を楽しんで参りましょう。『元祖、ルネッサ~ンス!』」
ウェルギリウス「こいつ、少しゆとりが出来てきたなぁ。変や奴をつれて来てしまったようだ・・とか、なんとか言っている間に、我等は地獄の《第二の門》を抜け、〔第六の圏〕に着いたようだ。
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 ここからが《地獄の下層部》だ。
 ここは、燃え続ける《墓場》だ。あやまった信仰を持った者の地獄だ!皆、墓場の下で焼き尽くされ、苦しみの余り、石の墓を持ち上げ、外へ出ようとするが、その石の重さゆえ、又元の火の中に落ちてしまうという地獄なのだ!」
ダンテ「わたしの~、おハカのなーかで~、焼かないでくださいー。そこに~わたしはおりますー、泣ーいてばっかりしてます~」
ウェルギリウス「変な替え歌を唄うな!もう、次行くぞ!次!」
ダンテ「あんたは、いかりや長すけかい?!」
ファイル 363-2.jpg
ウェルギリウス「そして、ここが〔第七の圏〕、『自殺者の森』だ。
 自殺をした者は、皆ここで〔枯れ木〕となって生まれ変る!
 そこに、猛獣に追われた他の〔地獄界〕の罪人達が走り回り、この〔枯れ木〕にぶつかり続け、木は折れ、血を流し続けるのだ。その恐怖と痛みに耐えながら、いつまでもここで立ち尽くさなくてはならないというのが、この地獄なのだ」 つづく

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