住職のつぼやき[管理用]

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新作紙芝居:「ダンテの『神曲』」完成間近!

 昨年から、作り始めていた「ダンテの『神曲』」という大作紙芝居が、ようやく完成間近まで来た。
 この紙芝居は何度も中断して、なかなかすべて書ききれなかった。(昨日も夢でうなされてしまった。・・地獄の世界を絵に書くのはこれやから嫌だ!・・早く書き終えて、次回作「落語」の紙芝居に早よ移りたい!)
 実は、仏教の「あの世の世界」を描いた「源信さまの『往生要集』」の紙芝居を作った時から、「次は西洋の「死後の世界」、『神曲』だ!」とずっと思っていた。
 が、仏教の「地獄」・「極楽」世界に対して、ダンテの死後の世界観は、「地獄」・「煉獄(れんごく)」・「天国」の三つに分かれている為に、さらに手間がかかってしまった。
 そして紙芝居は、迫力を出す為、オール飛び出す紙芝居スタイルにした。(けっこう気味悪く、又、面白く出来たと思っている・・。その内、このホームページで発表したいと思います)
 ・・ところで、おもろい余談なのだが、『神曲(しんきょく)』と翻訳したのは、森鴎外氏なのだが、イタリアの原題は『(神聖なる)コメディア(喜劇)』という名なのである。
 ・・「なんでやねん!」と突っ込みが入りそうだが・・。
これは、「この地獄を旅する幻想物語の最後は、ハッピーエンドなのですよ」というダンテの深い意図があって、そう名づけられたらしいのだが、やっぱり中身から見るとちょっと変!・・いやだいぶ変!(このダンテのおっちゃん、絶対ネーミング間違えたと思うのだが、鴎外氏の『神曲』と訳した名も、無理やりな感じで、さらに解りづらい!なんで、イタリア語の『喜劇』を翻訳したら『神曲』になんねん!とずっと『一人突っ込み』を入れながら、紙芝居を作っていた。
 どうせなら、中取って『神さまと悪魔たちの神喜劇』の方が良いと思うのだが・・。さらに変か!?

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