住職のつぼやき[管理用]

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グループホーム「ゆおびか」への出前

ファイル 317-1.jpg(グループホームゆおびか)
 昨日、大阪市東成区の「グループホーム・ゆおびか(生協組合ヘルスコープおおさか)」へ『お寺の出前』に行って来た。
 まず、依頼を受けて気になったのが、『ゆおびか』という名前の意味だった。
 これは、古い日本語で「ゆったりとした」という意味らしい。
 その名の通り、全体の雰囲気は、非常に「ゆったり」としたような感じのホームであった。
 そして「グループホーム」という名の通り、入居者は少人数で(全部で10名ほど)、ボランティアさんも多かった。
ファイル 317-2.jpg
 ここの管理者の方は、僕におっしゃられた。
「紙芝居をして下さるボランティアさんは、おられるのです。
・・そして、お説教をして下さるお坊さんも、探せばおられるのです。
しかし、『紙芝居』を使って、法話して下さるお坊さんはというと、ちょっと探しても・・・、それでホームページを見つけた時は嬉しかったです。・・ご遠方の所、本当に有難うございました」とおっしゃられた。
 「確かに・・、そんな変わった者は、ちょっと・・」と、笑いながら僕はお答えした。
 管理者さんは続けて、「今、102才になられる入居者さんがおられまして、私達にどうしたら『ちゃんと極楽往生できるか?』と尋ねられるのです。・・出来ましたら、その問いの答えになるようなお話をお願いしたいのですが・・?」と言われた。
「僕も往った事ないので、確実なことは言えないのですが・・(ここで笑い)、まあ、その事に関連するようなお話を『紙芝居』を使ってお話させて頂きます」とお答えした。
 そして話も終わり、帰り際、管理者さんは僕に、「皆さん、日頃10分が話に集中できる限界なのに、今日は1時間以上、じっと座ってお話を聞いておられました。・・誰も、途中で立たれませんでした。凄いです! 皆さん、昔の人やからお寺さんの話は、じっと聞かなあかんと思っていらっしゃるのでしょうかねぇ(おそらく、そんなトコでしょう・・(笑い))。又、出前に来て頂けませんか?お願いします」と言われた。
 僕は「ハイ、ハイ。僧侶の姿でお話して、紙芝居して、笑ってもらって、皆さんが元気になって頂けるなら、いつでも参らせて頂きます」とお答えして、ホームを後にしたのだった。

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