住職のつぼやき[管理用]

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豊川病院への出前

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 先程、羽曳野市にある《豊川病院》へ出前に行って来た。
 こちらに寄せて頂くのは、今回が2回目である。
 ここの病院は『地域に根ざしたまごころ医療』をコンセプトに、日夜、医療・看護に介護に頑張っておられ、〔老人病棟〕まで併設された総合病院である。
 そして今日は、『看護の日』《感謝祭》ということで、一般の方や入院患者さんやその家族への健康相談や介護相談などの院内外デモンストレーションの日で、そのイベントの一環として、僕が呼ばれた。
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 主に僕の役割は、院内の高齢の患者さんやその家族に、仏教紙芝居とお話を通して、《心の安らぎ》を感じ取れる時間を作って欲しいという事の依頼であった。
 約30分という短い時間ではあったが、やるだけはやった、・・つもりだ。
 『紙芝居』を話の中心に置き、日頃より僕が思っているより良い看護・介護の在り方をお話したつもりである。(力不足の点はしょうがないが・・)
 話の終了後、司会者の方が、会場の皆さんに「では又、住職さんに来年も来て頂きましょうね。ハハハッ」と閉められたので、僕は思わず「ゲッ!・・又、来年も呼ばれるのか。それまでに又、ネタを考えねば!」と、ちょっと複雑な心境になった。

紙芝居:『王舎城の悲劇』 ~その2

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ビンビサーラ王は、〔仙人〕の死ぬ前の呪いの言葉に、夜な夜なうなされ、一度は、生まれたばかりの我が子〔アジャセ〕をお城から投げ捨て、殺そうとしました。・・が、偶然にも木に引っかかり、小指の怪我だけで済み、それを見て、自らの行いを恥じた王は、今度は目に入れても痛くないように可愛がり始めたのでした。
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 やがて月日は経ち、〔アジャセ王子〕は、立派な若者へと成長し、・・王も后も、昔の事などすっかり忘れてしまっていました。
 そんなある日、〔王舎城〕に一人の修行僧がやって来ました。
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 彼の名は〔ダイバダッタ〕といい、おシャカ様のいとこに当たるのですが、心根は悪いお坊さんでした。(・・ここの所は、真実かどうかは解らない。本当は真面目過ぎるお坊さんだったという説もある。:「レインボーマン」さんのからの情報)
 〔ダイバダッタ〕は、〔アジャセ王子〕にうまく取り入り、だんだんと信頼の篤い、相談役になって行きました。
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ある日、〔ダイバダッタ〕は、〔アジャセ王子〕に言いました。
「王子、あなた様は、昔、王様に殺され掛けたのですぞ。その小指の傷が何よりの証拠です。私はその秘密を知っているのです。・・実は、あなたは〔仙人〕の生まれ変わりなのですよ。今、王様を排除しておかないと、又、命を狙われますよ!」とたくみに王子を説得していきました。そして、ついに・・、
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 王子はクーデターを決行したのでした。
 「王よ、私が今からこの国の王様になる!あなたには引退していただく」と・・。
 驚いた王様は、抵抗しましたが、家来達に捕らわれ、七重の塔の牢獄に押し込められてしまいました。
 どうなる、ビンビサーラ王?!。 そしてイダイケ后は?・・。つづく

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