住職のつぼやき[管理用]

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おしゃか様ってどんな方?:紙芝居『おしゃか様物語』

 4月8日は〔花まつり〕、おしゃか様の誕生日である。
 そこで今日は、その《御生涯》を悟りを開かれるまでを中心にお話したい。
 あらすじ (仏教もの6)
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今から約二千五百年程前のお話・・。
 今のネパールの地に《シャカ国》という小さな国があった。
 そこの王様の名は〔スッドーダナ〕といい、お后様を〔マーヤ〕と云った。
 ある日、マーヤ夫人は白い大きな象が天から降りて来て、お腹に入る夢を見られた。
 その不思議な夢の後、夫人は懐妊され・・、そしてご出産の為、実家へと帰られるその旅の途中、《ルンビニー》という森の花園で、突然産気づかれ、かわいい男の子をお生みになった。
 この男の子が、のちの《仏様》こと〔おシャカ様〕であった。
 この時、天の神々は喜ばれ天空から〔甘露の雨〕を降らせたという。(これが『花まつり』に甘茶をかける由来となるのである)
 男の子の名は〔シッダールタ〕と名づけられ、何不自由なくすくすくお育ちになった。シッダールタ王子は、やがて結婚され、赤ん坊まで授かった。
ファイル 87-3.jpg  (絵を〔クイック〕すると大きく見れます)
 ある日の事、王子はお城の《東》《南》《西》の門から、連日散歩に出られ、そこで人は皆《老いるという事》《病になるという事》そして《死ぬという事》の事実・〔苦〕を目の当たりにされる。
・・これらの事実は、誰もが避けられない〔苦〕だと知った王子は、最後に《北》の門から出られる。そこで《出家・修行者》と出会い、自分も《出家》して、これらの〔苦〕を超越できる道を探したいと思われた。・・そして29歳の時、ついに何もかも捨てて〔出家〕し、苦行一筋に苦しみを解決する方法を探されるのである。
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・・やがて(6年ののち)厳しい苦行の結果、シッダールタの体は骨皮筋ェ門になるが、この方法では〔悟り〕は開かれないと思い、或る一人の少女との出会いを機に苦行をやめ、今度は自分の心を深く内観する〔瞑想〕の行に入られる。
 やがてシッダールタの心が澄み、いよいよ〔悟り〕が開かれようとしたその時、〔魔女〕と〔悪魔の大王〕が突然現れ、妨害を始める。
 〔魔女〕は「なぁ兄ちゃん、私と遊びましょ。1ルピーぽっきりでエエから・・(なんで関西弁やねん〔笑〕)」と誘惑するが、シッダールタが無視するとやがて泡ブクのように消えてゆく。
 その後、今度は〔悪魔〕が「おんどりゃ、ええかげんに修行やめさらさんかい!やめんとお前の喉チンコ引っ張り出して奥歯ガタガタゆわすぞ!」とこれも(関西弁?)の恐怖で脅してくる。
 しかし、シッダールタはこの〔恐怖〕にも打ち勝ち、悪魔は「よっしょ~、今日はこのへんにしといたる」と言って消えてゆく。
 ・・そして12月8日の明け方、ついにシッダールタは〔悟り〕を開き、人々の苦を解決する方法を見つけられる。(その悟りの内容については、いずれ又このブログでゆっくり書きたいと思います) 
 とにもかくにも、シッダールタは悟りを開き、《仏・ブッタ(目覚めた人という意)》となり、そののち、80才で亡くなられるまで、たくさんの人々に〔苦〕を解決する方法を説いて回られたということです。・・長くなりましたが、これにておしまい。

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