住職のつぼやき[管理用]

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病院の《レイ》のもん・・?

 今日、ご門徒さんの御家にお参りに行かせてもらった時の会話・・。
 「院主(インジュ)さん、病院には《レイ》のもん(物)、居りまんのかなぁ?」と(この前まで病院に長期入院されていた)、そこのご主人が僕に聞かれた。
 「《レイ》のもんって何ですか?」と逆に僕が聞き直すと、ご主人は「《例》とちゃいまんでぇ、幽霊の《霊》でんがな・・」と改めておっしゃられた。
 詳しくお聞きしてみたら、昨年の夏にこんな事があったらしい。
 それは、二人部屋に入って居られた時の事・・。隣の誰もいないベットの横のテレビの上の〔ティッシュペーパーの箱〕が、突然バタバタッと動き始めたそうだ。
 それで、息子さんが「お父さん、地震や!」と言って伏せたら、別に他には何も揺れておらず、「ゴキブリでも入ってたんとちゃうか」と中を見たが何もおらず、「変なこともあるなぁ」と二人で話していたらしい。
 それから夜になって、例の〔ティッシュの箱〕が今度は膨らみ、又暴れだしたらしい。
 体のごっつい『何でもかかって来んかい!』という感じのこのご主人も、さすがにこれにはビビッてしまい、ナースステーションに駆け込んで今あった事を話した。
 すると宿直のナースさんは「最近、その部屋で二・三人続けて亡くなられましたからねぇ・・、今はお盆やし、帰って来られたんとちゃいますかねぇ・・」と何とも凄い〔病状を悪化させるような(笑)〕説明をされたそうだ。(もっと違う言い方なかったんかい!)
 ・・この親切丁寧(笑)な凄みのある説明に、ご主人はさらにビビリ「今すぐ部屋を変えてくれんと、病院を変わらしてもらうでぇ!」と言ったら、「はい、わかりました」とすぐに別の大部屋に変えてくれたというから、こりゃまた凄い。
 ・・《レイ》の話とは以上のような話であった。
 僕はその話を聞いて「それが《霊》やったのかどうか、僕にはよくわかりませんが・・ご主人が体験された事やし、ナースさんもそう言いはるのやからねぇ。・・又すぐに部屋変えてもらえて良かったですね」としか言いようがなかった。
 ・・ところで、今この《レイ》の部屋には誰が入っておられるのかなぁ?
 大丈夫かなぁ・・あっそうや、今は《お盆》と違うから大丈夫かぁ・・。

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