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紙芝居:「弘法大師 空海さま」 (中編)

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真魚青年、いや、もう〔空海〕様とお呼びしましょう。
 空海さまは、滝に打たれたり、狼のいるような恐ろしい森の中で、幾日も修行を続けられました。
 百日もの間、百万遍の真言を称え続けるという『虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)』という行を修められたり、又、室戸岬に回り、同じ行を繰り返されました。
 その室戸岬の御蔵洞(みくらどう)という洞窟で、この行をしていた時、不思議なことが起こりました。
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 ある朝、谷がこだましたかと思うと、明けの明星が、空海さまの口の中に飛び込んだのです。
 「何じゃ、これは!・・この身体中、みなぎる不思議な力は!(アリナミンVXが効いたのか!・・とは言わず)」と、空海さまは感動に身を震わせました。
 この時、空海さまは、今まで見えてなかった物がはっきりと見えたような気がしたのでした。
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 四国で不思議な体験をした空海さまは、都に戻ると、『秘密仏教=略して〔密教〕』に関心を持たれ、猛勉強を再び、開始されました。
 そして、「もっと深く『密教』を学ぶには、やはり正統:密教の伝わる唐の国へ渡って学ぶしかない!」と、一大決心をします。
 運良くその頃、遣唐使船が嵐に遭い戻って来ていて、新たに乗船する人を募集していました。
 「今しか、機会はない!アタックチャーンス!」と、空海さまは頭を剃り正式な僧侶(仏弟子)となり、縁を頼って、遣唐使の一人に加えてもらうことになったのでした。
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 こうして空海さまは〔遣唐使〕として、唐の国に渡ることになりました。
 長崎の港を出た〔遣唐使船〕は、途中、たいへんな嵐に遭い、海を漂いながらも、なんとか無事に大陸に到着しました。
 こうして、空海さま一行は、それから徒歩で唐の都:長安に入ったのでした。 
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 長安に着いたのち空海さまは、インドのお坊様から〔インドの古語:サンスクリット語〕を学び、さらに密教の正統を継ぐ〔青龍寺〕の『恵果(けいか)』和尚のところに入門しました。
 そして1000人を越す弟子の中から、恵果和尚は、なんとっ、空海さまを選び、密教のすべてを伝授されたのでした。(こののち、中国仏教は、時の権力者によって滅ぼされます。・・ひょっとすると、恵果和尚はその事を予知していて、すべて丸ごと、日本へ移したのかもしれません。・・余談でした。)
 こうして空海さまは、密教の正統を受け継ぎ、日本へと帰国するのでした。 つづく