24日の晩は、観念寺の「秋季彼岸法要」であった。
今回はお勤めの後、特別講演という事で、『認知症の妻を抱え明るく元気に生き生きと』というテーマで、河内長野市から富岡廣志さん・節子さん夫妻に御来院頂いた。
(奥様に話しかけながらのご講演)
アルツハイマー型認知症で『要介護度4』である奥様と一緒に、先日『金剛山登山』一万回を達成されたこの旦那様〔富岡廣志〕氏。
ご講演を聞かせて頂いて、「凄い!」の一言に尽きた。
(キャッチボールも楽々と)
講演開始直後から、二人でキャッチボールをされ、その後、二人で腹筋、スクワット、ヨガとなんでもござれと、楽々されるのだ。
これで、今年お二人とも「77才」というのだから、驚きの連続だ。(「認知症でも、なんでもやれば出来るのだ」と感服した。)
ご講演内容は、認知症の妻に対して『10ヶ条』の決められたことがあると、その中身を披露してくださった。
その一つが、『決して怒らない、怒れば相手も怒り、益々険悪になり、良いことが一つもない。』とか、
『優しく話しかける。応答がなくても粘り強く話しかける。』とか、
『同じことを聞かれても、何回も優しく答える。100回聞かれたら、100回丁寧に答える。』など。
健康な我々にとっても、生きてゆく指針になるようなお話を一杯して下さった。
又、「私は『三かく』を大事にしています。ひとつは『汗をかく』=運動、二つ目は『字をかく』=日記をつけたりして指と頭を動かします、そして三つ目が『恥をかく』=何でも挑戦してみます。」という、たいへん興味深いお話をしてくださり、我々多いに頷き頷き感動させてもらった。
(花束贈呈)
最後、『一万回達成』のお祝いとして、娘から『花束贈呈』をさせて頂いたら、奥様が喜んで「ありがとうございます。お招き頂きありがとうございます。又、呼んでくださいね。」と言われたので、こちらも「ほんまに要介護度4かいな?!」と驚いた始末だった。
これからも二人で、今度は登山「一万一千回」を目指して頑張ってくださいね。
富岡御夫妻、元気をありがとうございました! 合掌
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秋季彼岸会「認知症の妻と金剛山登山一万回達成」記念講演
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lako 2011年09月28日(水)10時53分 編集・削除
この10ケ条が出来ないんですよね。
これが出来るのは、人間の魂が昇華した方なんでしょうなぁ。しかも、24時間一緒にいる家族だとできない。
ほんまに、頭が下がります。
カンネン亭 2011年09月28日(水)12時43分 編集・削除
愛子さん
誰でも老いるが、認知症にはなりたくない。
でも、それはわからない。
では、なった時どうするか?
自分がなったら。家族がなったら・・。
どう、その現実に向き合うか?
実際、体験しておられる(現在進行形の)富岡さんから、大事なことを教えて頂いたような気がしました。
カンネン亭 2011年09月28日(水)12時59分 編集・削除
ラコハン
富岡夫妻が、お寺に着かれた時のエピソードを一つ。
ご夫婦の車が駐車場に着き、まずご主人の廣志さんが降りられ、奥様側のドアを開けられました。
すると奥様は「まぁ~、廣志さん。お久しぶり。なんでここに居られるの?」と。
そこで廣志さんの答えは・・なんと。
「節子さん(奥さん)と僕とは、離れられない運命なのかなぁ~」と一言。
ケラケラッと笑った節子さんは、機嫌よく車を降りられました。
ユーモアは大事ですね。
愛子 URL 2011年09月28日(水)02時01分 編集・削除
三かく、ええですねぇ!
素敵な言葉です。
私もそんな風になれるように徐々に徐々に(笑)
お彼岸お疲れ様でございました。
少しは体休めてくださいね・・・
私も長仏T頑張ります!