住職のつぼやき[管理用]

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聖徳太子の話の続き~『十七条憲法』を読む!

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 聖徳太子の生涯は『紙芝居』を通して前回簡単に述べた。
・・が、まだ書き足りない気がするので、今回は太子が作ったという『十七条憲法』を読むことによって太子の人間像に迫ってみたいと思う。
 そこには一千四百年前に作られたとは思えない程、《今でも通じそう》な内容が書かれてあり、太子は《何》を大切に《生活の指針》を築こうと考えておられたかが伺えるのだ。・・おもろいねん、これが・・。
 《書くに当たり勝手に『現代語』に直した事と、多少『省略』した事はお許し願いたい》
 
 一にいう。《和》を大切にし、人といさかいをせぬように。人にはそれぞれ付き合いがあるが、この世には理想の人間は少ない。・・だからお互いニコやかに、睦まじく話しあえば、自然と道理にかなってどんな事でもうまくいく。
 
 二にいう。篤く三宝〔仏・法・僧〕を敬え。いつの世も人も、この三宝を貴ばぬ者はない。(そうかなぁ~《笑》〔僕のつぶやきでした〕)思うに、救いようのない悪人など滅多にいないから、この三宝に帰依して教え導けば必ず従うだろう。

 三にいう。天皇の命を受けたら必ず従うこと。・・秩序が大切なのだ。

 五にいう。食におごらず、財宝への欲望を捨て訴訟を公明に裁け。

 六にいう。悪しきを懲らしめ、善きことを勧めよ。人の善行は隠すことなく知らせ、悪事は必ず改めさせよ。(あんたは〔桃太郎侍〕かい!)

 十にいう。怒りの気持ちを捨てよ。人は自分の心にとらわれ自分が正しいと思い、他人が間違っていると考えてしまう。自分も他人も共に賢い面と愚かな面を持っているのだ。・・自分の考えに道理があると思っても、人の意見をよく聞いて皆と一緒に行動せよ。

 十七にいう。物事は独断で行なってはならない。皆と論じあって行え。些細なことは良いが、大事を議論する場合はもしや見落としがあるかもしれない。皆で検討しあえば結論は道理にかなったものにする事ができよう。

・・どうでしたか?面白かったでしょう。「これって本当に『憲法』なの?」と思ってしまいますよね。・・まるで、、今でも書店に並んでいる『人間関係をうまくする為の方法』の本。・・の様ですよね。太子ってこんな事考えて奨励していたんですね。太子って本当に《理想主義者》だったのかもしれません。でも僕はこんな人こそ、今の政治家になってほしいなと思います。・・それはそうと、今も昔も人間って変わってないのかもしれまへんなぁ~。

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