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紙芝居:「走れメロス」 その6

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 ・・・どれぐらい時間が経ったでしょう。
 ふと、耳をすませば、目の前の〔岩の裂け目〕から、こんこんと湧き水が流れている、そんな音でメロスは気がつきました。
 メロスは両手で、その水を一口すくって飲み、「ほっ」とため息をつきました。
 この時、メロスは夢から醒めたような気がしました。
「おおっ、歩ける。」
 肉体の疲労回復と共に、わずかながら〔希望〕が生れました。

(・・余談ながら、僕はこれと同じような話を〔比叡山延暦寺〕の『千日回峰行』を達成された〔酒井阿闍梨〕から直接お聞きしたことがある。・・酒井師は『千日回峰行』の途中、その疲労困憊から、山の中で倒れ込み『回峰行』を諦めかけた事があると、おっしゃっておられた。・・しかし、目の前の清水を一口飲むことによって回復し、又『回峰行』を続けることができたとおっしゃられた。それを比叡山で聞いた僕は思わず、『メロスと一緒やん!』と心の中で叫んだのであった。・・余談おわり)

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「まだ日没までには間に合う・・。 私には待ってくれてる人がいるのだ。
 私は信じられている。
 私の命などは問題ではない。
 私は〔信頼〕に報いなければならない。
 今はただ、その一言だ!
 走れ、メロス!」
 メロスは再び走り始めました。
 『そうだ、メロス!・・寛平ちゃんも頑張ったぞい!』 つづく