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紙芝居:「走れメロス」 その3

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 メロスが王に会ったその日の深夜、親友〔セリヌンティウス〕はお城に呼び出されました。
 彼等は二年ぶりに逢ったのでした。
 こんな真夜中に、突然呼び出された(舌を噛みそうな名前の男)セリヌンティウスは、「そりゃ、どえりゃあ迷惑でいかんわ~」などと愚痴一つこぼさず、メロスの事情に無言で頷きました。
 そしてセリヌンティウスは、「おみゃ~さんの事は、ずっと信じて待っとるよ~。頑張って行って来てちょー」と、ギリシャ中部地方のなまりで答えました。
 そして、セッセッセリヌンティウスは、縄を打たれました。
 そしてすぐにメロスは、自宅の村に向かって走り出したのでした。
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 メロスは一睡もせず走り続け、次の日、村に着きました。
 そして妹と婚約者に、「すぐに、結婚式の仕度をしてくれ!」と頼み込みました。
 「なぜなの、兄さん?」と妹は問いましたが、メロスは一言も理由を言わず、強引に〔結婚式〕を挙げさしたのでした。
 〔結婚式〕が終ったのは二日目で、その日メロスはぐっすり眠り、休みを取りました。
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 メロスが目を覚ましたのは、約束の三日目の早朝でした。
 「しまった!少し寝過ごした。・・いや、今からすぐに出発すれば、約束の日没までには間に合う」と、メロスは小雨の中、矢の様に走り出しました。
 メロスは走りながら思いました。
「私は今宵殺される。私は今宵殺される・・。が、身代わりの友が私を信じて待ってくれている!・・どうしても行かねば!」
 野を越え、森を越え、もう全工程の半分まで来ました。
 「もうここまで来れば、大丈夫だ。」と思った矢先、メロスは「あっ」と声を上げました。 
 なんと目の前には・・、つづくっかい!?