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紙芝居:「法然上人物語・念仏への道」 その5

 長く続いた『源氏』と『平家』の戦いも、平家の滅亡で終りを告げました。
 栄華を極めた『平家』一門の武士達も、次々に捕られ斬られました。
 〔平 重衡(たいらのしげひら)〕という武将もその一人でした。
 〔重衡〕は戦いに敗れ、捕えられ、鎌倉に護送される途中、どうしても法然上人にお会いしたいと願いました。
 その『願い』が聞き届けられ、会見が実現したのでした。
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 「法然上人さま、私〔重衡〕は、戦さとはいえ、奈良の大仏も焼き払い、人もたくさん殺しました。
 自業自得とはもうせ、このままでは『無間地獄』へ往くのは必定。・・恥ずかしながら、その恐ろしさに毎日、打ち震えておるのでございます。
 お上人さま、このような悪人にも、『救い』はあるのでございましょうか?・・いや何とぞ、お救い下さい!」
 その話をじっと聞いておられた法然上人は、やがて口を開かれました。
 「あなたの罪は、『念仏』することによって救われます。
 すでに悔いておられるのですから、犯した罪をもう思わず、ただ南無阿弥陀仏と称えなさい。
 さすれば、阿弥陀仏は、必ず迎えに来て下さいましょうぞ。」と言われました。
 「そのお言葉で、この重衡、救われ申した。あっありがとうございます!」
 やがて〔平重衡〕は、首を打たれ処刑されるのですが、その最後の時まで、念仏を称えていたということです。 つづく