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紙芝居:「法然上人物語・念仏への道」 その1

 プロローグからの続き~
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法然上人こと〔勢至丸〕さま、九つの春・・。
 隣の荘園の領主が、突然、父〔時国〕様の屋敷に、夜討ちを仕掛けて来たのです。
 原因は、田んぼに引く「水争い」ではなかったかと云われていますが、はっきりとした事はわかりません。
 ただ、この夜討ちの結果、母と勢至丸さまは無事だったのですが、父〔時国〕様は、重傷を負ってしまいました。
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 そして〔時国〕様は、遂に自分の死期を覚り、枕元に息子〔勢至丸〕さまを呼び寄せ、遺言を伝えました。
 「勢至丸よ、よいか、わしが死んでも、決してわしの仇を討とうと思うな。・・そして、怨んでもならんぞ。」
 「何ゆえですか?父上!」
 「よいか、そちが怨みを晴らしたとて、相手の遺児が今度はお前の命を狙おう。・・そして、醜い争いの連鎖がいつまでも続くであろう。・・お前には怨みを抱いて生きるより、怨みの無い安らぎの心で生きぬいてもらいたいんじゃ。・・それが、わしの遺言じゃ。わかったか、勢至丸・・。」
 「・・はい。」と、勢至丸さまは涙を堪えて答えました。
 こうして、父〔時国〕様はお亡くなりになりました。(『忠臣蔵』より、エエ話やなぁ~)つづく