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《愛》と《憎しみ》の果てに~紙芝居『道成寺(どうじょうじ)物語』

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 僕がいうと可笑しいかもしれんが、《恋愛(れんあい)》って昔も今も凄く難しい〔問題〕なのかもしれない・・・。
 ひとつ間違えれば〔殺人事件〕になってしまう事もある。
 この21世紀になった今でも・・。
 この紙芝居は平安時代に起こった〔ストーカー殺人事件〕と捉えてもらっても良いと思う。
〔あらすじ〕(昔話もの12)
 昔々、東北から一人の修行僧が、和歌山の〔熊野権現〕へ詣でる旅に出た。彼は〔安珍(あんちん)〕という名で若く美しい僧であった(まるで〔キムタク〕のような・・こんな事は書いてない〔笑〕)。
 〔キムタク〕いや、安珍は長い旅を経て「いよいよ熊野権現の近くまで来た」・・という所でこの日の陽が落ちた。そこで或る一軒の屋敷に一夜の宿を頼んだ。
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屋敷の主人は快く泊めてくれた。そしてその接待をしてくれたのが、そこの娘〔清姫(きよひめ)〕であった。
清姫は、安珍を一目見て好きになってしまった。
 その夜、我慢できず、清姫は安珍の布団にしのび込んだ。
驚く安珍!拒否する安珍!しかし清姫の気持ちは一途であり、困りきった安珍は「御参りが済めば必ず帰って来て一緒になる」とつい嘘をついてしまう。
次の日「必ず帰って来てくださいね!」と安珍を見送る清姫であったが、何日経っても安珍は帰って来なかった。
たまりかねた清姫は、旅人に安珍らしき僧のゆくえを尋ねると、「その人はもう、とっくに遠くに行ってしまった」と言った。
『騙された!』と、清姫の《愛》が〔ショック〕に、そして《憎しみ》に変わった!
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・・気がつけば、清姫は着の身着のまま安珍を追いかけていた。
 走りに走り、そしてついに安珍の姿を捉えた。清姫は安珍にかけより声をかけるが、安珍は「そなたなど知らん」と言ってさらに逃げた。
 清姫はキレた!そしてさらに追いかけ、いつの間にか不思議な事に清姫の姿は火を噴く《大蛇》の姿へと変わっていった。
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 一方、安珍は逃げる途中、〔道成寺〕というお寺に救いを求めた。
 そしてお寺の僧たちは、ここの《釣鐘》を下ろして、中に安珍を隠すことにする。・・が、しかし清姫に発見され、釣鐘は清姫の大蛇の体に巻きつかれ、メラメラと燃え上がり、安珍ごと焼き尽くされる。
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 そして、釣鐘の中には安珍の骨だけが残り、清姫は川の中に涙しながら消えていく・・。めでたし、めでたし・・。(ちょっと待て!何が〔めでたし〕やねん。これで終わったら、安珍も清姫も浮かばれんぞ!・・と思って、僕が勝手に作ったのが、続編『清姫を救え物語』です。)次回勝手に完結!乞うご期待!つづく・・