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紙芝居:「洪庵のたいまつ」 プロローグ

 唐突ですが、お釈迦様のニックネーム(別名・あだな)を知ってますか?
 『大医王』なのですって。・・意味は〔偉大な医者の王様〕。
 そういえば、お釈迦様の教えに『応病与薬(おうびょうよやく)』というものがありました。
 その意味は「その人(病人=悩める人)に応じた、お薬(お話)を出して心と体を治す」ということらしいです。
 確かに、お釈迦さまは、当時の超エリート王族のお一人だったので、医学知識は豊富だったでしょうが、それだけではなく、その人の心の苦しみの原因を見抜いて、治療されるのがお得意であったと思われます。・・・今で言う『心理カウンセラー』であったのかもしれません。
 さて、この日本にも、お釈迦さまのような《慈悲》のお心を持つ『大医王』がおられました。
 しかも江戸時代後期に!
 ・・が、その方は『宗教家』ではなく、本当のお医者さまでした。しかも、紛れもなく『お釈迦様』のようなお心を持たれた方。
 「それは『JIN-仁』かって?」・・あれは漫画のお話〔笑い〕。
 その方のお話を、今から紙芝居を使ってお話させて頂きましょう。そのお方の名は《緒方洪庵(おがたこうあん)》、といいました。
 司馬遼太郎原作 〔緒方洪庵生誕200年記念〕
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 世の為に尽した人の一生ほど、美しいものはありません。
 これから、特に美しい生涯を送った人についてお話します。
 それは『緒方洪庵』という人の事です。
 この人は、江戸時代末期に生れました。
 お医者さまでした。
 この人は名を求めず、利益を求めず、溢れるほどの実力がありながらも、他人の為に生き続けました。
 そういう生涯は、遥かな山河のように美しく思えるのです。
 つづく