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紙芝居:「願わくば、花の下にて春死なん~西行法師の一生」 その6

(西行)「・・まぁ、そんな訳で、わしは再び〔寄付金〕集めの旅に出ることになった。
 それで、まず、わしが向かったのは、大金持ちのハトヤマ家・・。いや間違えた、奥州の〔藤原家〕であった。
 この頃の〔藤原家〕は、《金》の産地をその領地に持っておったので、大層裕福だったのじゃ。
 それで次の話は、奥州に向かう途中のエピソードじゃ。
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 わしは途中、〔鎌倉〕に寄って〔鶴岡八幡宮〕を、参拝しておった。
 その姿を、源氏の頭領〔源頼朝〕の家臣に見つかってしもうてなぁ、・・家臣たちは、わしを〔頼朝〕の面前に案内したんじゃ。
 〔源頼朝〕公は、わしを見て喜んでなぁ、わしに『武家としての心構え』や『歌の詠み方』などを講義してくれと言うんじゃよ。
 わしは「みんな忘れました」と言ったら、大層がっかりされたので可哀想に思って、「あっ、思い出しました!」とボケをかまして、しゃべるだけしゃべってやったわい。
 それで〔頼朝〕は喜んでな、お礼にと言って《白銀製の猫の置物》をくれたんじゃ。
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 ・・が、わしにはそんな品物、不用の物。
 館を出た時、外で遊ぶ童たちに、ポンとくれてやったわい。
 太っ腹なわしじゃろう。・・が、しかし、後で考えたら、やっぱりお金に代えたら良かったと、ちょっぴり後悔したわい。ワッハッハッ。
 ・・そののち、わしは無事に〔奥州〕に着き、〔寄付〕の願いをちゃんと聞き届けてもろたんじゃ。」 つづく