住職のつぼやき[管理用]

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『十二支』に入れなかった〔猫〕のはなし

 昔むかしの大昔、〔猫〕と〔ねずみ〕はたいそう仲が良かったそうな・・。
 それがいつから、仲が悪くなったのか?
 それは、実は〔十二支〕が決まった日、からだったそうじゃ。
 これは、そんなお話・・。
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神様の〔おふれ〕によって『御殿』に集められた動物たちは、正月の〔一日〕に集合する《連絡》を各自聞き、それぞれ帰っていきました。
 ・・が、しかし〔猫〕は、神様の御殿に行く日を忘れてしまったのです。
 そこで、仲良しの〔ねずみ〕の所へ行き、
「にゃ~ん日だったっけ?」と聞きました。
 すると〔ねずみ〕は
「それは正月の〔ふちゅーか〕だ、〔二日〕だ!」と、わざと一日遅らせて嘘を教えました。
 猫は「にゃんともありがとう。それなら慌てることはない。冬は寒くて寒くてにゃ~。」と、お礼を言いました。
 ねずみは「どういたしまして。僕たち仲良しだもんね。・・〔猫〕と〔ねずみ〕が力を合わせてみんなの幸せを~。招き猫ラット!」と唄ったかどうかは知りませんが、こうして別れていきました。
ファイル 437-2.jpg
 さて、正月の〔二日〕になりました。
・・〔猫〕は、神様の『御殿』にやってきました。
 「おかしいにゃ~、誰も居にゃいぞー。」
 〔猫〕は〔門番〕に聞きました。
 すると〔門番〕は「みんなの集まったのは昨日だよ。何を寝ぼけたことを言ってるんだい。うちに帰って顔でも洗いなさい!」と、笑いながら言いました。
 それで初めて〔猫〕は、〔ねずみ〕に騙されたことに気づきました。
 ・・それからというもの〔猫〕は毎日、顔を洗うようになったそうです。
 そして〔ねずみ〕を見つけると、追い掛け回すようになったのも、この日からということです。  おしまい

 追伸: 幸せよ~幸せよ~、猫にも来てくれよ~

 

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