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紙芝居:『ダンテの「神曲」(天国界)』 その2

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ベアトリーチェ「ダンテ、天の星々には浄らかな〔魂〕達が住んでいるのですよ。 星の輝きは〔魂〕達の喜びの強さを顕わすのです。 〔喜び〕が光となって、その星の輝きとなるのですよ」
ダンテ「へーぇ」
ベアトリーチェ「あの月を見なさい。 《月》の天界には〔喜びにあふれた〕魂たちがいます。 そして《水星》の天界には〔進んで善いことをした〕魂たちがいるのです。」
ダンテ「ほーぉ」
ベアトリーチェ「そして《金星》天には〔誠実で美しい恋に生きた〕魂たちが・・・、《太陽》天には、〔知識人の〕魂たちがいるのです。・・どう、だんだんと光の輝きが強くなってきたでしょう」
ダンテ「なるほど」
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ベアトリーチェ「そして、《火星》天には〔信仰のために戦った〕魂たちが、《木星》天には〔地上で正義を行った〕魂たちが、《土星》天には〔地上で黙想をした〕魂たちがいるのです。」
ダンテ「ふーん」
ベアトリーチェ「さっきから何だか、やる気のない相づちばかりねぇ。興味がないの?」
ダンテ「いや、なんだか、漠然とした世界で、心から納得いかないというか・・。美しい恋や、信仰の為の戦いって、執着のような気がするのですが・・。イエス様って、『天国に行くには、針の穴を通り抜けるより難しい』と言われたんじゃなかったでしょうか?〔美しい恋〕や〔信仰の為の戦い〕や〔正義〕って、一歩間違えれば罪を作ってしまう事のような気がするのですが・・。この天界に住む魂たちは、そこんトコをどうやって乗り越え、天界に来たのかなって疑問に思ってたんですよ?」
ベアトリーチェ「・・そして、ここから《光》のハシゴで、上位の天使たちがいる世界へ登ります」
ダンテ「ベアトリーチェ、無視しないで、私の話を聞いて下さいよ!」
ベアトリーチェ「・・《恒星》天、《原動》天、そしていよいよ、最高の神の住む《至高天》へ!」
ダンテ「無視しないでよ!」 つづく