住職のつぼやき[管理用]

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日蓮宗寺院からの「紙芝居法話」依頼

昨日、長野県の日蓮宗「大法寺」様というお寺の御住職から、日蓮様のご命日法要(お会式というらしい)に、『紙芝居法話』に来て欲しいという、なんともタマゲタ・ユニークな御依頼があった。
 ・・これは常識であろうが、日蓮宗というのは「ナムミョウホウレンゲキョウ」というお題目を称える。・・そして僕の宗派は、浄土真宗といって「ナムアミダブツ」というお念仏を称える。
 おのずと、考え方(教義・教学など)は全く違う・・が、おもしろい!それを知ってて呼んで下さる、御住職の懐の深さと言おうか、度量の大きさと言おうか、(何考えてはんねん!?)と感動してしまい、思わず「ハイ、喜んで行かせて頂きます!」と言ってしまった。
・・が、「ただし・・」と、御住職のお話はまだ続き、「日蓮さまのご命日ですので、通仏教(超宗派)的な、紙芝居をお願いしたいのですが・・、できましたら、昨年、鎌倉の浄土宗「光明寺」で見せてもらった『子供を亡くしたお母さんの話』を、うちの檀家さんに是非やってほしい!」と続けられた。
 そらそうであろう・・、日蓮様のご命日法要に、「親鸞様」のお念仏の話をするわけにはいかない。(・・やったらどうなるやろか?ちょっと入れてみよか・・)
 一つの宗教・宗派(イデオロギー)にこだわっている時代ではない。今、日本は年間三万人以上の自殺者を出している。青少年の心を軽視した悪質犯罪も年々増えている。「千の風になって」や「おくりびと」のヒットは、一般大衆が今、宗教に対して何を求めているかを暗示してくれているではないか!『物協会』(笑い・・)、いや『仏教会』が、今立たずして誰が立つ。・・キャシャーンがやらねば誰がやる!(古い!)

 鎌倉の〔浄土宗〕の寺院で、やらせてもらった「紙芝居」を偶然見られた、長野県の〔日蓮宗〕の御住職が、大阪から〔浄土真宗〕の紙芝居坊主を呼ぼうと思われた、その粋なお計らいと不思議さに、僕は今猛烈に感動している!星君!(マンガばっかりかい・・)

コメント一覧

Event 坊主 URL 2009年07月01日(水)22時32分 編集・削除

日蓮様と親鸞様のご修行なされた
比叡山は「朝に題目、夕に念仏」
どちらもお釈迦様がお伝えいただいた
大事な教え。
胸を張って行ってきてください!
(でもやっぱり向こうでも笑かしはるんやろうな~^^)

カンネン亭 2009年07月02日(木)09時25分 編集・削除

イベント坊主さま

いつもコメント有難うございます。
・・おととい、本山の住職研修会に行ってきまして、全国の御住職方の総局に対するご意見を、色々と聴かせて頂いて参りました。
・・でも、あまりお上への不平不満を聴きすぎると、マイナスのエナジーが会場全体に充満し、こっちまでしんどくなってしまいました。いっこも楽しくない!
まじめな話ほど、ユーモアやジョークを入れて話すことが大切なのではないかと改めて学ばせて頂きました。
 昔、俳優の故・丹波何某さんは、お題目がテーマの映画の主役を演ずるに当たって、最初にお題目を称える場面で、間違ってお念仏を称えてしまったそうです。とんでもないエピソードですが、それも又、ユーモラスで良いかもしれません。・・僕も間違えないようにしよう。いや、あえて間違えるとこから、法話をスタートさせようと、今練っています!

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