住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

『関西いのちの電話』のこと・・・

 ・・「奥さんとは、どこで知り合われたのですか?」と、お寺に初めて来られた方には、良く聞かれるのだが・・。
 あまり皆には言ってなかったが、妻との最初の出会いの場所は『関西いのちの電話』第20期・相談員〔養成講座〕だったのである。
 そこでお互い知り合って、相談員の認定を受けた後、幸か不幸か(笑い)結婚した。
 つまり、僕も妻も、『電話相談員・カウンセラー』だったのだ。
 まだ20代半ばの頃の話である。
 新婚の頃は、(まだ二人とも、)仕事をしながら、ボランティアとして、引き続き、その『いのちの電話』の相談員をやっていたのだが、お寺に《入寺》してからは、まったく行ってない。(この前、調べたら現在《45期生の募集》となっていたので、もうあれから25年が経ってしまった)

 ついでなので、今日は簡単に、この『いのちの電話』のことについて述べてみたい。
 この団体は『社会福祉法人』であり、全国に組織がある。
 『眠らぬダイヤル』と呼ばれ、《24時間、365日》休みなく受付をしていて、いつでも、誰でも、どんな相談でも、掛けられる。
 又、相談者は名前を告げる必要がなく、相談内容の秘密も守られる。そして、お互いの宗教や主張は尊重される。(僕がよく言っている《超・宗派》の原点はここにある!)
 もちろん、相談は無料である。・・が、金銭的な援助の相談はできない。
 尚、相談を受ける《電話相談員》も名前を言わないし、いつ、誰が『受話器』を受け取るかわからない。正に《一期一会》の出会いとなる。(同じ相談員と話せる可能性は少ない) 
 だから、うまく悩みが解決できる時と、そうでない時が起こってしまう。(・・でも、それはこのようなシステムだから仕方のない事だ)
 僕が『電話のブースター』に入っていた時、(深夜が主だったので、)電話のベルは途切れる間なく鳴り続け、又、重い内容の相談も多かった。それで、帰りはいつも気が重くなったものだ。(たとえば、「今から自殺しようと思っている」という人からの電話がよくあり、その時は必死で止めたり、ひたすら話を聞き続けたりして、気分が落ち着くように、説得したりした。それで、短い通話でも1時間はざらであった)
 ・・・話が長くなった。
 「いのちの電話」についてのエピソードは一杯あるのだが、上にも書いたように、《相談内容》は秘密厳守なので語れない。
 余計なことかもしれないが、電話番号だけはここに書いておきたいと思う。(もし、誰にも言えない悩みを抱えておられる人がおられたら、この電話番号を教えてあげて欲しい。そして、是非一度、電話してもらいたいと思う)尚、つながりにくい時間帯があるのは確かであるから、何度でもつながるまで、チャレンジして欲しい。
 『関西いのちの電話』 電話:06-6309-1121  

上に戻る