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紙芝居:『あわてもののうさぎ』 (前編)

『早とちり』=(せっかちに判断して間違えること)『広辞苑』より
・・我々は(いや、私は)『早とちり』をよくやる。
 それが小さい支障で済めば良いが、大きければ(かつてのオイルショックによる『トイレット・ペーパー』売り切れ騒動のように)、とんでもない大騒動になってしまう・・。
 これは、その危険性を2500年前におシャカ様が警鐘を鳴らしたお経(ジャータカ)によるお話である。
 『あわてもののうさぎ』(仏教もの13)
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 昔、臆病者のうさぎが一匹いた。
 そのうさぎは考えた。
「もし、この地面が割れて世界が壊れたら、どこに逃げれば良いだろうか?」と。
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その時、近くの森で『ドッスーン!』と何かが音をたてて落ちた。
 うさぎはあわてて、「たっ大変だーっ!地面が割れたーっ。世界が壊れるーっ!」と叫びながら逃げ出した。
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 周りに仲間のうさぎがいた。
「どうしたんだい、そんなにあわてて」と一匹のうさぎが尋ねた。
「大変なんだよ。地面が割れて世界が壊れるんだ!」とあわてもののうさぎが答えると、「何だって!それは本当か!」とみんなビックリ。半信半疑ながらも(ここがポイントやね・・)、みんな走り出していた。
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 その近くの草原に鹿がいた。
 うさぎ達が走っているのを見てその理由を聞いた。
「それは大変!」と理由を聞いた鹿達も気がつけば(ここもポイントやね・・)一緒に走り出した。
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 うさぎと鹿が必死になって走っている姿を見た、牛、トラ、サイ、ネズミ、その他大勢の動物達は「何があったんだろう?あんなにあわてて・・」と隣のトラに聞くと、「ワシは何も知らんが・・、でっでもこれは大変な事に違いないぞ!」とみんな一斉に走り出した。
「みんな逃げろー、逃げろー!大地が割れるぞー!」と誰彼ともなく叫び出し、今や大パニックとなってしまった。
 大変なことに動物たちのゆく手は断崖絶壁。その向こうは荒海であった。
(さぁ、この先の動物たちの運命やいかに!?べべんべん(扇子の音) 〔後編〕へつづく・・)