ゼンメルワイスは、赤ん坊を産んで亡くなってゆく母親達を見て、何とかこの『産褥熱』の原因を突き止めようと研究しました。
しかし、なかなか原因は分かりません。
他の医師達は「これは[瘴気]という空中に漂う悪い空気が原因ではないだろうか?」というのですが、ゼンメルワイスは納得がいきません。
ある日ゼンメルワイスは、近代医学をマスターした医師達がお産の手伝いをする「第一産科」が、
助産婦達だけでお産の手伝いをする「第二産科」よりも、死亡率が高い事を発見します。
彼は「なぜ、医学知識を豊富に持った医師達の「産科」の方が、お産後、母親達が大勢亡くなってしまうのか?」と、考え続けました。
そして、ある結論に達したのでした。
つづく
[管理用]
記事一覧
※画像をクリックすると拡大されます。