「舎利弗(しゃりほつ)よ、極楽にはいろいろな珍しい鳥がいる。
上半身が人間で、下半身が鳥の迦陵頻伽(かりょうびんが)]。又、頭が二つある[共命鳥(ぐみょうちょう)]。又オウムや白鳥などもいる。
この鳥たちの声は雅(みやび)で、徳があり、悪を破る力があるのだ。」
「舎利弗よ、そなたはなぜ、極楽浄土の主が『阿弥陀(あみだ)』と呼ばれているかわかるか?
阿弥陀の別名は『無量寿(むりょうじゅ)』または『無量光(むりょうこう)』という。
それは、計り知れぬほどの長い寿命を持たれ、又さえぎること事の出来ない光を放たれているからそう呼ばれるのだ。阿弥陀とはそういう意味があるのだ。」
「舎利弗よ、極楽の国のすばらしさを褒め称える国はたくさんある。ここから東の国、又、南、西、北、下、上の国と、それぞれの国の仏たちが、『極楽はすんばらしい!是非行きたいと願いなさい!』と言っておられる。」
「舎利弗よ、この極楽浄土の仏の名『南無阿弥陀仏』と称えなさい。
そうすれば、必ずお迎えに来てくださるからな。」と、お釈迦さまは言われました。
このお話を聞かれ弟子たちは皆感動し、『南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)』と念仏し、合掌されたそうです。おしまい
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