浪花千栄子さん、17歳。
又、運命が変わる時が来ました。
それは、突然父親が仕出し弁当屋に乗り込んで来て、お店にいちゃもんを付けて、彼女を辞めさせて、今度は富田林の大きな材木商に(前金を自分がちゃっかり貰って)下働きに出したのです。(※この父親というのが、なかなか曲者の男なのですね)
が、その材木商のご家族は、大変親切で良い人たちでした。 彼女は、そこで家族同然に大切にされます。
特にお店の大奥さんには可愛がられ、ここで人の世の愛情や善意などを学んだそうです。
そして、年季奉公も無事に終り(又、父親がお金をせびりに来る前に)に、彼女はひとりこっそり、あこがれの地『京都』へ旅立つのでした。
さて、あこがれの地『京都』に着いたものの、知り合いもいません。
そこで、口入屋(今の人材あっせんセンター)に行き、『カフェバー』を紹介してもらうのでした。
カフェバーとは、今のキャバレーのようなものだったそうです。つづく
[管理用]
記事一覧
※画像をクリックすると拡大されます。