住職のつぼやき[管理用]

記事一覧

※画像をクリックすると拡大されます。

紙芝居:「妙好人 赤尾の道宗」(その5)

ファイル 1740-1.jpg
本当に道宗は、熱心な念仏信者で、蓮如上人の大ファンでした。
 蓮如さまが、ある年の年末、越中の瑞泉寺に来られていた時のことです。
 道宗は、元日のお勤めに是非お参りさせて頂こうと、12月31日の夜中に自宅を出て出発したのですが・・、大雪の為に中々進むことができなかったのです。
 それでも少しづつ、少しづつ前進しておりました。
・・一方、お寺で待つ蓮如さまは、「まだ、道宗は来ないのか⁉・・いや、道宗はきっと来る!絶対来る!・・皆の者、道宗が来るまでお勤めは待つように!」と言って、じりじりしておられました。
・・やがて、吹雪の中、道宗の姿がちらっと見えました。 
ファイル 1740-2.jpg
「おおっ、来た!メロスが来たぞ。いや違う、道宗が来たぞ!・・それっ、道宗に聞こえるように、鐘と太鼓をもう一度、どんどん打つんじゃ!」
 ドドンッドドンッ、ゴーンゴーン、ドドンッドドンッ、ゴーンゴーンッ・・。
 こうして、汗だくになった道宗が無事に山門に入り、お勤めに間に合ったということです。
 この時から、瑞泉寺では、元日のお勤めには、[道宗打ち]といって、鐘と太鼓を同時に鳴らすようになったそうです。
つづく
 

上に戻る