住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「妙好人 八尾のおしもちゃん」(その2)

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 行燈から見つけた[一文銭]を握って、おしもちゃんは、さっそく駄菓子屋に行き、お菓子を買って食べてしまいました。
 しかしです。
 おしもちゃんの心には、誰にも言えない秘密を、一つ作ってしまったのです。
・・だが、そんなこともいつしか忘れてしまいました。(・・そんなもんやろなぁ。)
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又、ある日のこと。
 おしもちゃんは、お父さんと一緒に檀那寺の『善立寺』様にお参りに行きました。
 お寺の中はお参りの人でいっぱいでした。
 おしもちゃんは、一番前まで行って、仏様に手を合わせました。
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 そして、ふと[賽銭箱]を見ると、なんと、又[一文銭]が、賽銭箱の前に落ちていました。
 「ラッキー!」と、ちらりと回りを見て、おしもちゃんはその[一文銭]を自分の着物の中に隠しました。
(そんなもんやろなぁ・・、あかんあかん、あかんがな)
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 そして、又駄菓子屋に行って、買い食いをしてしまったのです。
 又、一つ、おしもちゃんの秘密が増えてしまいました。
 つづく

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