江戸時代後期に生まれたおかるさん。
少女時代から、おてんばで負けず嫌い。
いつもやんちゃな男の子とばかり、泥だらけになって遊んでいました。
そんなおかるさんを見て、六連島の若者たちは「男勝りなおかるの所へは、養子に行ってはならない」と言い合っていました。
そう、おかるさんは[一人娘]だったのです。
やがて、19歳になったおかるさん。
同じ島の幸七(こうしち)という、28歳の青年を養子に迎えました。
そして、やがて子供にも恵まれ、今やおかるさんは幸せの絶頂期でした。
夫の幸七さんは、毎日、おかるさんが作った取れたての野菜を持って、下関や北九州へ行商に出て行きます。
妻のおかるさんは、そんな夫を毎日、笑顔で見送りました。
が、しかし・・・。つづく
[管理用]
記事一覧
※画像をクリックすると拡大されます。