住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居「隠れ念仏の里」を作りながら思う

ファイル 1439-1.jpg
(『傘仏』・『まな板仏』の絵)
ファイル 1439-2.jpg
(未完成の『隠し仏壇』の絵)
 今、『隠れ念仏の里』という紙芝居を作っている。
 江戸時代の九州:薩摩藩での浄土真宗門徒のお話だ。
 薩摩藩は、当時のキリシタンと同様、浄土真宗念仏者たちの信仰も[禁止]した。
 さりながら、念仏者たちは(上の絵のように)、あるものは[傘の中に仏の絵]を隠し、又ある者は[まな板の中に仏の絵]を隠して、密に仏に心の平安を願った。
 極めつけは[タンスを改造して仏壇をセット]し隠れて信仰した。(・・007のスパイの秘密兵器のような、又、考えてみたら、現代家具調仏壇の走りのような気もする。)

 が、凄いのは見つかれば、獄門・磔の刑が待っていた・・ということだ。・・だから凄い。
 僕は、本物の信仰心だと思う。
 この紙芝居を作りながら、もう一人の僕が云う。「お前にこの信仰心を真似できるか?」と・・。
 
 僕はお寺のご本尊の仏様に願う。
 『阿弥陀様っ!お願いです。どうか、僕にも彼らのような力強いと「帰依心」と、清らかな「信仰心」を与えたまえ!』と。

 今日も、そう願いながら絵を描いている。

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