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紙芝居:「安居院 聖覚法印さま」(その7)

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 こうして、範宴(=親鸞聖人)は、聖覚様につれられて、法然上人の居られる吉水のお寺に案内されました。
 範宴さまは、法然上人にカクカクシカジカと、今までのあった事をお話し、夢の一件を尋ねました。

 ※ここで、ちょっとだけ余談ながら、親鸞聖人の子孫の一人[存覚(ぞんかく)]上人が書いたといわれている『親鸞聖人正明伝』には、この不思議な観音様の夢が起ったのは、法然上人の出会いの後?という事になっているが、僕は(フィクションとしてドラマチックに、)この時の出会いのキッカケにした。・・勝手に変えてすみません。
 又、『正明伝』では、この法然上人との最初の出会いの時、すでに上人は親鸞聖人を存じていたと書かれてあるが、僕は当時、無名の青年僧であった親鸞聖人を、法然上人が知っているなんて『そんなはずないやろ~』とこの部分はカットした。余談終わり。
 
(法然)「・・うーん、不思議な夢じゃな。この末法の世。(※余談ばかりで申し訳ないが、法然上人のこの十八番決め台詞『末法(まっぽう)の世』は、今の時代でいうと(ちょっと古いが)『ノストラダムスの大予言的終末思想』を超本気で考えたぐらいの事だと思う) いかに、修行しても悟りを得るのは難しい・・。お念仏して、阿弥陀様にすがるのが一番なのじゃ。
・・観音さまは、範宴どのに『女性と結婚して、ごく普通人の生活をしながら[仏の道]』を歩んでみよ。』と、おっしゃりたかったのかもしれんのう。・・まぁ、すでに結婚して子供もいる僧侶もここにはいるが・・。(ちらっと聖覚さまを見る)」と、法然上人は言われました。
(範宴)「あっ!そうかもしれません。(聖覚様をチラッとも見ず無視して)・・そのお言葉の通りだと思います。私は『俗人』として(「俗人先輩の聖覚さまのように」・・とは言わんかったが、)仏の道を歩もうと思います。・・法然さま、何とぞ私を御弟子にして頂けませんか!」と、範宴は弟子入りを願い入れました。
(聖覚)「良かったね。・・こんな歴史的出会いの紹介者なのに、今回、こんだけのセリフかい⁉」
 こうして、又、聖覚さまと範宴(=親鸞聖人)は、兄弟弟子になられたのでした。
 こののち、親鸞聖人は、一生、聖覚様を兄のように慕ったそうです。(・・主役でもないのに親鸞聖人の事を書きすぎた。そろそろ、聖覚様の伝説一本に戻すことにします。)つづく