住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「妙好人 大和の清九郎(後編)」その4

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そんな清九郎の評判を聞いた、大和の国の殿様が、「その清九郎に是非、会ってみたい。」と或る日、お城に呼び出しました。
 「・・そなたが、泥棒を改心させたという清九郎か。親孝行のことなど、いろいろと聞いておるぞ。・・褒美をとらす!」と、殿様が言いました。
 すると清九郎は、
「・・はい。私はそんなに立派な人間ではございません。若い頃は、どれだけ多くの人々に迷惑をかけてきたか・・。褒美など、もったいのおございます。」と、固辞しました。
 それを聞いて、益々、殿様は感動され、金子を是非にと与えられました。
 そして、清九郎の仕事であった芝刈りの[柴]も、領内では思いのままに刈っても良いとの、許可が与えられたということです。

 ・・さて、頂いたその金子ですが、これは、後になって解ったことですが、すべてお寺に寄進したということです。あぁ、うらやまし・・(笑) つづく
 
 

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