住職のつぼやき[管理用]

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紙芝居:「妙好人 念仏詩人 浅原才市さん」(その8)

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 さて、才市さんは仕事の時以外は、たえずお寺参りをされ、お説教を聞き続けられました。
 これは、安楽寺様に残るお説教の時の才市さんのエピソードです。
 説教師のお坊さんが、「信心を得るというのは、大変難しいことなのです。
 たとえていうと、[富くじ=(宝くじ)]」に当たるようなものなのですよ。」
 と、お話されると、一番前に座っていた才市さんが、突然立ち上がり、両手を上げてクルクル回り、「その富くじ!わしが当たった!当たった!」と叫んだそうです。(その後、恥ずかしくなって顔を赤くし、おとなしく座ったそうですが・・(笑い))
 その時の気持ちを読んだ詩が残っています。

『富が当たった。六道輪廻のわたくしが、ナムアミダブツの富にとられて。』

 もうひとつ、
『わたしゃ、たまらん。講義の下で、説教聞くとき、胸に歓喜が突き上げる。ナムアミダブツが有り難い。』
 つづく

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