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紙芝居:「金子みすゞと仏さま」(その11・最終回)

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(金子みすゞの墓)
 「自分は死んでも、必ず(見えぬけれども在る)仏様の国に往ける。そして、そこから娘を守ってあげる事が出来る!」と・・・、
 金子みすゞは、夫と両親と弟に『娘の養育は母に任せたい』と遺言状をしたためました。
 そして、睡眠薬を多用接種し、26歳で自ら命を絶ちました。
 そしてその通りに、娘さんはみすゞのお母さんによって育てられる事になります。

 それでは最後に、みすゞの代表作の一つとなりました『星とたんぽぽ』と詩をご紹介致しましょう。
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 『星とたんぽぽ』(「金子みすゞ全集・Ⅱ」より)
「青いお空の底深く、
 海の小石のそのように、
 夜がくるまで沈んでる。
 昼のお星は眼に見えぬ。
 見えぬけれどもあるんだよ。
 見えぬものでもあるんだよ。

 散ってすがれたたんぽぽの、
 瓦のすきにだぁまって、
 春のくるまでかくれてる。
 つよいその根は眼に見えぬ。
 見えぬけれどもあるんだよ。
 見えぬものでもあるんだよ。」
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 ・・金子みすゞ。
 本名、金子てる。
 行年、26歳。
 法名 釋尼妙春信尼。

 お墓は、仙崎の遍照寺さまの境内にあります。
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 『繭(まゆ)と墓』(「金子みすゞ全集・Ⅱ」より)
「蚕(かいこ)は繭に入ります、
 きゅうくつそうなあの繭に。
 けれど、蚕はうれしかろ、
 蝶々になって飛べるのよ。

 人はお墓に入ります。
 暗いさみしいあの墓へ。
 そしていい子は、羽が生え、
 天使になって飛べるのよ。」

 おしまい