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紙芝居:「金子みすゞと仏さま」(その6)

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 金子みすゞが、女学校を卒業する頃、みすゞの回りの環境が大きく変わります。
 その一つは、母の再婚でした。
 下関で本屋を営んでいた母の妹が亡くなり、その後妻となったのです。
 又、みすゞの兄も結婚して、自宅に嫁が入った為、みすゞも母の後を追うかのように、下関の母の嫁ぎ先(つまり、みすゞの叔父の家)に身を寄せました。
 そしてみすゞは、その新天地[下関]で、小さな本屋を任され、そこの店番として働くようになったのでした。
 店番をしながら、みすゞは、空き時間に『童話』や『赤い鳥』などの雑誌を多く読み、詩作を深めていったのです。
 その中の一つに、『蓮(ハス)と鶏(トリ)』という詩があります。
 ご紹介しましょう。
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 『蓮と鶏』(「金子みすゞ全集・Ⅱ」より)
「泥の中から 蓮が咲く。
 それをするのは、蓮じゃない。

 卵の中から 鶏(トリ)が出る。
 それをするのは、鶏じゃない。

 それに私は気がついた。
 それも私のせいじゃない。」
 つづく