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中外日報コラム〔風鐸(ふうたく)〕「悲しみの色」

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 昨日、超宗派の宗教新聞「中外日報」社の飯川記者が、お寺に来られた。
 そして、僕の活動の新たな取材と共に、「(前回の取材の時の)僕との会話の中で、印象に残ったことをもう一度、ピックアップして、コラム〔風鐸〕に、『悲しみの色』という題で書かせて頂きました」とおっしゃり、今月〔五月二日号〕のその記載新聞を頂いた。
 今日は、その記載された新聞記事をそのまま、書かせて頂きます。

 『悲しみの色』 (『中外日報』5月2日号コラム風鐸より)

『背中の殻に「悲しみ」を詰め込んだデンデンムシが友人のデンデンムシに嘆く。
 「私は不幸せだ」。
 すると友人は「私の背中もそうだ」。
 どの友人に聞いても答えは同じ。
 ようやく気が付いた。「悲しみは誰でも持っている。こらえていくしかない。」
 ー『ごん狐』などで知られている童話作家、新美南吉の『デンデンムシノカナシミ』の筋書きだ。
 新美が好きだという大阪府河南町・浄土真宗本願寺派観念寺の住職、宮本直樹さんは、自作の紙芝居を寺院や福祉施設で上演するユニークな布教活動を続けている。
 新美の生誕100年・没後70年の今年、出身地の愛知県半田市を訪れ、『デンデンムシノカナシミ』を紙芝居にした。
 「新美は熱心な真宗門徒でした。デンデンムシは新美自身のことかもしれない」と宮本さん。
 紙芝居製作では「『悲しみ』を絵にするのが難しかった」という。
 悲しみはどんな色・形なのか。
 周りの人に聞くと「無色透明だ」「ギザギザだ」などさまざまな答えが返ってきた。
 「人によって違うが悲しみは皆持っている。どんな色・形なのかを考えてもらえたら、他人を思いやる優しさが生まれると思う」と宮本さんは話す。
 東日本大震災の被災地では、さまざまな色や形の悲しみと共に、多くの優しさが生まれたはずだ。
 復興を進める地域や町で、その優しさがさらに大きく育まれることを願っている。』 〔文筆:飯川道弘〕記者

 飯川さま、素晴らしいコラムをありがとうございました。合掌

コメント一覧

マロンさん 2013年05月11日(土)08時20分 編集・削除

狭山池博物館のイベントが決まりました、
5月18日14時~15時半まで
小学低学年を対象に、ジグソーパズルを造ろうで、重源さんの紙芝居の初公開が行われます。
河内長野ガスの『リビングフレッシュ』の小冊子は、原稿のチェックに入っています。出版されたら送らせて頂きます。

カンネン亭 2013年05月11日(土)16時27分 編集・削除

 そうですか。
 それは良かったです。
 又、どんな感じだったのか、聞かせてください。
 小冊子もたのしみにしています。

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