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《母の日に・・》 紙芝居:『ふたりのお母さん』

 今日は《母の日》である。
 お経の中にも《母親》が主人公となるお話がいくつかある。
 今日はその中のひとつを紹介したい。(「それって、どこかで聞いた事ある話やなぁ~」と思われる方もきっとおられるはず・・)
ファイル 104-1.jpg 〔あらすじ〕 (仏教もの3)
 昔々のインドのお話。
 町はずれの林の中にキレイな泉があり、その近くに一匹の《鬼》が住んでいた。
 ある日、その泉に旅の途中の〔若い母親〕が赤ん坊をつれて水浴びに来た。
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 母親は赤ん坊を草の上に休ませ、水浴びをしていると、その隙に《鬼》は女の姿に〔変身〕し近づき、赤ん坊をさらって逃げ出した。
 「人さらいー!誰かその女を捕まえてー!」と母親は必死で叫び追いかけた。幸いなことに《鬼》は町へ逃げ込み、町の人々に《鬼》は取り押さえられた。
 ・・が、《鬼》は「この子は私の子です!あの人こそ〔人さらい〕です」と主張し、町の人々は困ってしまった。
 そこで、町一番の智恵者である大地主の若者に相談することになった。(お経ではこの若者がおシャカ様の〔前生〕の姿とある)
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若者は「よろしい、それでは私がどちらが本当の母親であるかを決めてあげよう!」と云うなり、道に一本の線を引き、赤ん坊をそこに寝かせて、お互い引っ張りあって、奪い取ったものが本当の母親であると勝負させたのだった。
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「さぁ、引け!」という若者のかけ声と共に、けたたましい赤ん坊の泣き声が響き、一瞬でその勝敗はついた。
 ・・「さぁ、みんな、どちらが本当の母親かわかったね!」若者がそう言うと、町の人々は『はい、あの先に手を離した方が本当の母親です。実の子を、あんなに引っ張り続けるような母親などいません!』と言った。
 「その通り!」と若者は言い、赤ん坊を実の母親に渡して、偽の母親の《鬼》をその後、改心させたという事である。
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 そう、これって『大岡越前』のドラマに、必ず一回は出てくるお話ですよね! 実はこの《大岡裁き》のエピソードも『仏教』のパクリだったんですね。(こんなん、ばっかりかい!)おしまい